サーキュラーデザインスタジオ

WORKS

HAKUBA CIRCULAR VISION

サステナブルなマウンテンリゾートを目指す白馬村の未来ビジョンを構想するワークショップを実施。そこでのアイデアをもとに、サーキュラーエコノミーの考えを取り入れたビジョンを作成しました。

背景

自然の恵と共に生きる白馬村では、近年大きな変化が起きています。その一つが気候変動による雪不足問題。この危機的状況をうけ、2019年9月20日「グローバル気候マーチ」を地元高校生が企画し、さらにそれを受けて白馬村が2019年12月白馬村気候非常事態宣言を発令しました。そうした背景の中で、気候変動に立ち向かい、持続可能な未来に向けて動き出すために、サーキュラーエコノミーの考えを取り入れたビジョンの作成プロジェクトを「HAKUBA Vision Design BootCamp」を2021年6-7月に戦略デザインファームBIOTOPEと共に実施しました。白馬村の事業者や村外の事業者に加えて、白馬村の気候非常事態宣言のきっかけとなる提言をおこなった白馬高校の生徒など多様なバックグラウンドを持つ人々約50名が参加し、共に話し合い、気候変動の問題に直面する白馬村の未来のあり方を考えました。ビジョンを考える中で生まれたいくつかの具体的なアイデアは、実装に向けて動き始めています。

HAKUBA CIRCULAR VISION

「サステナブル」とは、何かを我慢し、制限された暮らしをすることではありません。 白馬村の人々は、雄大な自然を遊び相手として暮らし、楽しみの中で多くの学びを得てきました。だからこそ「サステナブル」という未来への挑戦も、白馬らしく遊ぶような気持ちで前向きに取り組んでいこうと考えています。 新しい知恵やアイディアを積極的に取り入れ、みんなで協力し、様々な企みに挑戦していきます。

2030年の白馬村でできること

1. 大自然をサステナブルに楽しみ尽くす

白馬で過ごす醍醐味のひとつ。早朝、森を走り汗をかいたあとは白馬で採れた野菜を使った自然派レストランでひと休み。別の日は環境負荷の少ない循環型スキー場でひと滑り。サステナブルをテーマに掲げた不定期開催の音楽フェスに立ち会えたらラッキー。大自然を全身で楽しんでいるうちに、いつの間にかサステナブルな活動に加わっている。

2. 自然をもっと知りたくなる

ホテル主催のサステナブルツアーに参加し、自然の美しさとそれを守り維持していくことの大切さを学ぶ。または村の間伐材でつくった公園やパブリックビーチで地元住民から白馬の良さを聞いたり、村に点在する自然エネルギーの発電機を案内してもらったりしているうちに、いつの間にか環境問題が身近な存在になっていることに気づく。

3. 次世代の暮らしを間近で見る

村内を歩くと、共用コンポストや小さな家庭菜園が何度も目に入る。村の電力は再生可能エネルギーでまかなわれており、道路には人力車や排ガスゼロの車が走っていたり、ドローンが飛んでいたりする。喫茶店では都会にいそうな若者たちが白馬の持続可能性について語っている。そんな新しい光景を見ながら、自然のために自分にできることはなんだろうと考える。

4. 生活に新しい選択肢が増える

サステナブルテックの中心地・白馬ベンチャー特区周辺では、あちこちで実証実験が行われていたり、持続可能性に関する立ち話が聞こえてきたりする。視察に訪れている海外の方もちらほら。そんな人々から刺激を受け、自分も何かしたいと仲間に加わるもよし、日々の行動を変えるきっかけにするもよし。前向きな取り組みを受け入れるコミュニティが、白馬にはある。